Cocco Lifestyle blog

日々の「実験」について書いてます。壮大な自由研究帳 → 幹細胞みたいになってます。機能が分化した別館も併せてよろしくお願いします

【リンク】東京医科大学の内部調査報告書を読んでると、入試不正の再発防止は無理なんじゃないかと思ったけど・・・

 

斗比主閲子さんの今日の記事が面白かったです。

 

topisyu.hatenablog.com

 

文科省のお偉いさんの汚職で明るみに出たやつですね。

 

東京医科大学の入試不正の内部報告書に関して要約されていましたが、かいつまんで書いてみると、

 

  • 二次試験の入試の小論文(100点満点)で男子の現役、1浪、2浪は20点加算、男子の3浪は10点加算、男子の4浪と女子は加算なし
  • 少なくとも平成8年(1996年)ごろからはこれらの不正が行われていたらしい
  • 入試の不正を導入した原因に関しては、同窓会からの圧力による可能性が指摘されている
  • 斗比主閲子さんが東京医科大学の財政情報をチェックしてみたところによると、東京医科大の教育活動での収入が900億円、そのうち寄付金収入は10億円、比率として大したことはないのに、入試の不正を行わなければならないのか?という感想

 

財務情報って見慣れないので、書いていただけると分かりやすくていいですね。

一応リンク先を見てみましたが、貸借対照表あたりで迷子になりかけました。

(該当する数字にはたどり着きました)

 

確かに医療収入は桁が違っていて、寄付金収入はそんなに大した額ではないんですが、額じゃないとすると何があったんだろう?

 

と考えると、

 

  • 入試の不正が始まった時期に何かがあった
  • OBOGで声の大きい人がいる

 

って感じですかね。

 

20年くらい前に聞いた話ですが、医学部・医大関係は全般的に系列の縛りがめっちゃ激しくて、どこに勤務するかとかそういうのは上の一存で決まるっぽい話でした。

(私が聞いた話は、そういう人間関係をうまくこなしていくことは当たり前の話で、そのうえでどれだけ研究できるかがキモなのよ、実際にバリバリ研究されている先生があっちとこっちとどこそこにいてね・・・・的な話で、腐敗の話ではなかったです。念のため)

 

たとえば、東京医科大学出身で系列病院とかにお勤めのお医者さんがどれくらいいるかとか、その中で実権を握っているのがどのくらいいるのか、どんな人がいるのかっていうのも、もしかしたら入試に関係してくるんじゃないかなーという気はしました。

 

 

東京医科大学関連で明るみに出た一連のニュースに関するヤフコメを見てみますと、印象的だったのは、

 

  • 「女子と男子浪人は医学部に受かりにくい」はあるある話であると書いていた人が結構いた
  • 国試に受からない人は卒業させてもらえない、または国試を受けさせてもらえない(受からない人は国試を受けさせてもらえないから合格率が高くなる)。なので、入試で不正をしようが裏口入学をしようが、やることやらないと医者にはなれない、みたいなことを書いていた人も結構いた

 

ことでした。

 

こういう問題はいろいろな視点がありそうで、この時点で少なくとも、

 

  • 医学部に受かったとしても国試ではねられるっていうのは医師の質の担保の問題
  • 女子・男子浪人と男子現役・1浪2浪で点数加算が違っているのは、教育の機会均等の問題

 

があって、あとは、西川史子さんが書かれていたような、女性医師の雇用機会均等とはちょっと違うんだけど、「男性医師と女性医師とでできることが違うよね」問題ですかね。

 

これらの問題が独立に存在しているわけではないですが、問題としては一応分けておいて、そのうえで関連性を見るのがいいのかもと思います。

 

東京医科大学の入試の不正を見たときに、どこに着目するかが違ってくると思いますが、個人的には、ジェンダーに関する線引きが世代や分野で全然違っていることが表面化していることが根っこにあるんだろうなーと思います。

 

医学部は専門職教育の場だと思うので、受験生が医師として働くことができるかどうかを見るのは大事だと思います。

ただ、「医師として働くことができるか」という点において、ジェンダーによる重みづけしかやっていないってことになると、教育の機会均等という面では著しく公平性を欠いているし、専門職に関する適性を見るうえでも一面的すぎるって思います。

一方で、医師は頭と体力と感情面とすべてが揃っていないときつい職業だとも思うので、ペーパーテストだけでいいのかな?という気もしますね。

私が大学を卒業した頃なので1996年=東京医科大学の内部報告書に出てきた年あたりですが、就職試験においても女子の成績がいいので、男子に重みづけをしていたというのはある組織の内部の方から聞きました。

西川史子さんの話にもありましたが、ペーパーテストだと女子の方が明らかに成績がよいというところがあって、それだけだとこれまた医師としての適性から見たら偏りがあるのかもしれません。

なので、医学部の場合は、入試と国試で体力テストをやるとか、ストレス耐性を見るとか、そういうのも含めてやってくれたらいいんじゃないかなー。

 

 

それから、受験者側から見てみると、教育の機会均等が損なわれるようなやり方が、今すぐなくなるかというとそういうものではない、ということは頭に置いておく必要があるのかな、という気がします。

あとは、大学に受かってからどういう生活が待っているのかについても十分に下調べした上で受験するのがベターだと思います。

たとえば、今回の東京医科大学の話でいうと、「同窓生の子ども優遇」という構図が見えてくるわけです。

となると、同窓生でない家庭の方がこの大学に受かった場合、その後の学生生活や成績はどうなるんだろう?

同窓生でないことが悪い方に影響したりしないだろうか?というのが気になります。

 

日大アメフト部のパワハラ問題もそうですね。

個人的には、日大アメフト部のパワハラ問題は、大学におけるもろもろの問題をぎゅっと凝縮させているだけで、濃い薄いはあってもどこの大学にも存在し得る問題だと感じています。

 

 

 

個人的な印象ばかりで恐縮ですが、授業がどの程度の縛りがあるのか、4年生でどこまで単位を残さなければならないかというのも、少なくとも学生生活には影響してきますし、就職活動やインターンシップ、教育実習みたいな外に出る活動に関しても影響が出てきますんで、そこらへんも調べておければ調べたいところですね。

 

 

私に子どもがいたとするならば、小学校くらいは内発的動機づけだけで職業選択について夢を膨らませてもらって、中学校・高校くらいになったら、実際にその職業についた上でのメリットデメリットみたいなものは自主的に調べてもらう、あるいは大人の情報網を駆使して一緒に調べるっていうのをやってみたいですね。

 

高校時代に臨床心理士になってカウンセラーになるっていうことを考えたんですが、臨床心理学の手引きか何かに「現時点では非常勤が主たる勤務形態で、1日5,000円くらい」みたいな情報が書かれていました。

正職員としての道が確保されていないという時点で、高校生の私にとってはやる気半減だったです。

もし今の私が高校生の私の親だったとしたら、心理学関連の道に行ったらどういう職業がありうるのか、一般企業に行ったとしたら、どういう部署が向いていそうかとかを一緒に調べるかな。

 

学習指導要領の改訂で、小中高のキャリア教育が本格化するかもしれませんが、本当に必要なのは、職業観を身に着けるとともに、各職種の現状と子ども個人の適性とをすり合わせていくことなのではないかと。

小学校中学校くらいで、社会に出るってどういうこと?会社ってどういうところ?会社で働くってどういうこと?利益をあげるってどういうところ?っていうのを社会科と総合の時間を連動させながらやりつつ(すごく沢山の時間数を取らなくてもいい気がする)、中学校の職業体験あたりから高校にかけて、自分自身の適性について考えてもらうみたいなことをやったらいいのではないかと。

 

 ただ、教師になる人は、お金の話とかすごく不得意分野の人が多くて(教職の学生さんを見ているとそう思う)、先生がキャリア教育ってすごく大変だと思うんだけど。

っていうか、先生に多くのものを求めすぎ。

キャリア教育は教科と完全に独立させて予算作って外注丸投げっていうのがいい気もします。