Cocco Lifestyle blog

日々の「実験」について書いてます。壮大な自由研究帳になりつつあります

【変更あり】国交省第6回全国都市交通特性調査とプレスリリース・報道の内容がズレているのでは。

※2017年11月22日夜。

若干変更しました。

当初、調査と報道がズレているのでは、と思いましたが、見直すとプレスリリースの段階でズレているのかもしれないと思いましたので、タイトルに「プレスリリース」を入れるなど、朝投稿してから多少の変更を加えています。

 

ヤフーニュースで時事通信社の記事が転載されていました。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

11/21(火) 19:19配信

 

 2015年の20代男性の1日の平均移動回数は平日で1.91回、休日で1.24回と、1987年の2.98回、2.31回と比べ大幅に減っていることが21日、国土交通省が発表した全国都市交通特性調査結果で分かった。

 20代男性の「外出離れ」が浮き彫りとなった形だ。

 背景には、インターネットやスマートフォンの普及、宅配便の取扱数の増加などで、外出しない若者が増えていることがあるとみられる。

 移動回数は、自宅などから一度も外出しなければ0回、自宅と目的地などを往復すれば2回、途中に立ち寄った場所があれば3回といった方法で数えた。15年の全体の移動回数の平均は平日2.17回、休日1.68回。20代女性の平均は平日2.01回、休日1.61回だった。

 調査日に一度でも外出した人の割合を示す「外出率」を見ても、全体の平均が平日80.9%、休日59.9%だったのに対し、20代男性は平日81.2%、休日51.1%と、特に休日は外出しない傾向が顕著に見られた。 

 

 という内容で、コメント欄には「えっ、そんなのあたりまえ・・・・」みたいなのが山ほど。また、国交省はなぜ若者の移動なんて調べてるんだ?みたいなコメントも。

そりゃーそうですよね。

 

で、元ネタ?かもしれないプレスリリースが国交省のサイトにありましたんで、見てみました。

 

www.mlit.go.jp

20代男性、休日の外出が30年間で半減
~第6回全国都市交通特性調査結果(とりまとめ)~

平成29年11月21日

 昨年12月に「外出する人が調査開始以来最低に」として、平成27年に実施した全国都市交通特性調査(速報)を公表いたしました。
 今般、調査データのさらなる分析を進め、別添の通り調査結果をとりまとめました。

1.調査結果概要

(1)全体傾向
○調査日に外出した人の割合、一日の移動回数ともに、調査開始以来最低の値に【既報】
若者(20代)の移動回数が高齢者(70代)の移動回数を下回るまで減少【既報】
○若者の移動回数の低下は諸外国においても同様の傾向
 
(2)若者の傾向
○若者の外出率を男女別に見ると、男性は全年齢平均を下回り女性は上回る
 移動回数を経年で見ると、特に、休日の男性の減少が顕著(1987年比47%減)
○就業形態別の移動回数を見ると、正規と非正規の差が若者で顕著
三大都市圏だけでなく、地方都市圏においても自動車の利用割合は減少傾向
 
(3)高齢者の傾向
65~74歳の高齢者は、全年齢平均と比べても遜色ない外出率(休日には全年齢平均を上回る)
○75歳以上の高齢者では、免許保有状況自動車保有形態健康状態によって外出率が大きく異なる
 75歳以上の高齢者の利用交通手段はバス、自動車の同乗、徒歩を利用する傾向が強い
 
(4)子育て世代の傾向
30代の子供がいる世帯を見ると、「送迎」を目的とする女性の移動が多い男性の8倍
○送迎に用いる交通手段は、三大都市圏女性は自転車を多く用いている

2.調査データの公表について

 調査結果は都市局ホームページに掲載するとともに、詳細な区分による集計データについても掲載しています。交通分野だけでなく多くの分野における活用が可能です。
URL : http://www.mlit.go.jp/toshi/tosiko/toshi_tosiko_tk_000033.html

(参考)調査の概要

○調査実施状況:昭和62年、平成4年、平成11年、平成17年、平成22年、平成27年の計6回
○対象都指数  :全国70都市(1都市当たり500世帯回収目標)
○調査方法   :郵送配布・郵送またはWEB回収(回答回収43,700世帯)

 

ということで、調査はとりわけ20代男性をターゲットにしたものではなさそうです。

 

さらに、リンク先から調査目的を拾ってみました。

 

www.mlit.go.jp

調査の目的

 わが国の都市交通計画・施策のあり方を検討する上で、都市規模などの都市特性とその交通特性との関係を把握し、都市特性に応じた望ましい施策を準備することが重要です。
 都市の交通特性を把握する調査としては、都市圏パーソントリップ調査があります。しかしながら、都市圏パーソントリップ調査は、一定規模以上の都市圏を対象に総合的な都市交通マスタープランの策定を目的としていること、同一時点の調査データではないことから、全国の都市を都市規模別に分類し、都市における交通特性を把握することには活用できません。
 このような観点から、都市規模と都市の交通特性との関係を明らかにすることを主な目的とする全国都市交通特性調査が実施されています。
 なお、平成11年までは国の補助調査として「全国都市パーソントリップ調査」が実施されてきましたが、平成17年調査からは「全国都市交通特性調査」と名称を改め、国の直轄調査として実施することになりました。

特徴

全国都市交通特性調査の特徴には、以下のようなことが挙げられます。

・全国の都市の交通特性を同一年に平日・休日ともに把握できます。
・都市圏PT調査が実施されていない地方の小規模都市を含め、全国の都市の交通手段特性を経年的に把握できます。
・都市交通計画課題に関する全国の市民の意識・意向を把握できます。

 

ということで、都市計画における情報提供が目的のようです。

 

 時事通信社の報道内容自体は、別にウソを書いているわけではないのでしょうが、ヤフーニュースに転載されている記事の一文、

 

20代男性の「外出離れ」が浮き彫りとなった形だ。

 

これは、時事通信社の人が浮き彫りにしたかったんでしょう?国交省ではなく。

と思っちゃいました。

 

これはプレスリリースがそうなっているから仕方ない面もありますが、それだけ取り上げる意味はどこにあるのだろうか?というのは気になるところではあります。

 

なぜかというと、20代男性の外出離れ(私=40代女性も休日はほぼ外に出ませんが・・・・)、というのが、そこだけ取り出しても本当なの?っていうのは、統計全体を見なければ分からない話なのでは?

また、「70代今なお元気」みたいな切り口もあるのでは?

という気がするのです。

それに、本来の調査目的である都市計画における情報提供からすると、20代男性だけを取り上げる意味は?経産省(出歩かない→実店舗でモノを買わない)とか、総務省(出歩かない→出会いがない→人口動態に影響)とかだとまだ分かる気がするんですが・・・

 

 

統計の一部をうっかり(あるいは故意に)切り取ると、誤認させる好例な気がしました。

 

多額の調査費使って何当たり前のことを調査しているの?といったコメントも見られましたので、この記事をもって「全国都市交通特性調査」の報道とすると、国交省の人がちょっとかわいそうな気がしました。が、プレスリリースと時事通信社の記事だけで調査報告としてしまうと、調査した人、分析した人が可哀相な気がしました。

 

(追記)

私自身は、文科省厚労省のページはわりとよく見ますし、ヒアリ騒動のときには環境省のページを見ました。

省庁のページはわりかしちゃんと情報を載せている気がしているんですが。

(だから学校の先生が余計に忙しくなるということがあるという話も聞きますが。。。)

それだけに、中途半端な切り取り方でプレスリリースするのってなんかもったいない気がします。

 

 

 【追記 2017年2月23日】

 

はてなブログのトップにこんな記事が載っていました。

 

kaetn.hatenablog.com

今回は、【変更あり】でプレスリリースからかあ・・・・っていうのを実感したんですが、省庁のプレスリリースのちょっと怪しげな感じ、これは今回リンクした国交省に限定されない話なのかもしれない・・・・って思いました。

 

量子コンピュータの話は専門性が高すぎて口を差し挟む余地はありませんが、後半のチョコの話は・・・・

 

これって、医療系まとめサイトで問題になっていたことを、国家レベルでしかも研究名目で巨額の資金を投じてやっているっていう話では・・・・

 

なんていうんですか、「チョコが若返りに効く」っていうのはいろんな突っ込みどころがありそうですが、

 

チョコが若返りに効く → 研究仮説そのものが確証バイアスになりそう。特に明治製菓とのタイアップってなるとなー。

チョコの何がどこに作用して結果若返りになるのか?っていうのが大事なのでは。チョコと若返りでは単なる素朴理論で終わりそう。

実験計画は記事に書いてあるとおり。

けど、もしかしたらトクホとかのデータはこういうのが多いかもしれないとも思ったり。

 

→ 結果として、ネットレベルで出てくる「○○には効果がある」的な情報は、あまり信用しない方がいいのかもしれない、という結論になるのかも。ネットの情報って、一次ソース(実際にその仕事に従事している人とか、研究しているとか、治療にあたっているとか)でない限り、コピペ引用で激しく劣化しますよね。

 

っていうことで、この記事もリンクしまくりなのであまり信用しない方がいいかもですよね。

っていうことを書いたりします。

クレタ人は嘘つきだのパラドックスに近いのかもしれない。ふふふ。