ふと養老孟司氏の『バカの壁』に、「体は常に変化するが、情報は変化しない」と書いてあったことを思い出しました。
私たちの体には生まれながらにして変化が組み込まれている。
変化を常とする私たちは情報という不変のものを生み出す。
情報は変わるじゃないかという指摘はあるけれども、それは私たちが情報を差し替えるからそう見えるだけ、というのも『バカの壁』に書いてありました。
情報はなぜ必要かというと、私たちは止まって考えるということが必要だから。
止まっては動き、動いては止まって、必要なときには方向転換をする。
ずっと動き続けていると、目標と実際の進行にズレが生じる。
情報だけ見ていると、自分の動きがお留守になる。
PDCAというのは、実際の社会で動いているときに、ほんの少し動きを止めて現状を見直して進み続ける見方なんだと思う。
PDCAは知っているけれどもできないというのは、動いていないからだと思う。
動いていて見直さないというパターンもありえるけれども、その場合は、PDCAなんて情報も頭に入ってこないだろうから、見直すクセをつけるところから。