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Cocco Lifestyle blog

日々の「実験」について書いてます

【本】トランプ自伝 とりあえずその1

 

万年筆のペンクリニックの待ち時間に買った本です。

 

原著は1987年、訳書は1988年に早川書房から刊行、文庫版は2008年にちくま文庫から出ています。

 

原著が出版された1987年は、トランプさんは41歳すでに総資産30億ドルの不動産王です。

お父さんは、労働者向けの低価格の住宅を供給していました。その姿を見て育ち、お父さんの商才を受け継いだトランプさんは、自分が求めるものがお父さんとは違うことに早くから気づいており、一緒に仕事をするものの、独立して大きな案件を手がけるようになります。

 

 

読むのにぼちぼち時間がかかるかなーという感じで、今100ページくらい読んだところですが、ちょっと思ったことをメモっておこうかなと思います。

読み進めていくうちにまた違うことを思うかもしれません。

 

トランプさんて、なんかよく分からん。

というのが、大統領選を終えて間もない現時点での率直な印象です。

オバマさんは、メッセージが分かりやすかった気がします。

人道、平等、希望みたいな感じだったと思いますが。

 

トランプさんのことがよく分からんと感じるのは、発信する側のアレルギー反応が大きいのではないかという気がします。

わりと頻繁に、「トランプさんの○○がうまくいかない3つの理由」的なタイトルの記事をよくみかけますが、記事を書いているあなたが同じことをやったらうまく行かないかもしれないよね、ということかもしれないですね。

記事を書いている人の意見はいいから、トランプさんてどんな人?というのが知りたいかも?とぼんやり思っている矢先に、たまたま本屋に並んでいたので買ってみたわけです。

 

とりあえず、100ページ読んだ時点でのトランプさんの印象ですが、

 

  • ビジネスを始めてから今までに動かしたお金はどれくらいになるんだろう?アメリカの国家予算の何年分とか、GDPの比率でいうとどれくらいとか。
  • コスト感覚がものすごく発達した人である。いわゆる国家を動かす人のコスト感覚ではなくて、ビジネスのコスト。かけるところはものすごくお金をかけるし、不必要と判断したところには一切かけない。その判断基準がものすごくはっきりしている。
  • 情のわからない人ではないらしい。ある農夫婦が経営していた、先祖代々受け継がれてきた農場が抵当流れ処分にかかりそうになっている。この農場が人手に渡るのを防ぐため、旦那さんは自殺→生命保険をあてにしたが、全然足りなかった。この件に関してトランプさんは介入。競売にかけるのを阻止すべく、銀行の副頭取に圧力をかけ、報道を介して数万円の寄付を集める、という話が載っています。

 

 それと、移民政策で批判が出ていますが、以下の話は、トランプさんの移民政策とか、メキシコの壁建設問題とかを理解するのに役に立つかも?という気がしました。

まあ、なんとなくですけど。素人ですし。

 

一応、メキシコとの国境壁建設問題↓

www.bbc.com

 

p.101からの話です。

 

【物件】

  • トランプさんが学生時代に、お父さんとの共同作業で住宅団地の売買と管理をした。
  • 住宅団地はオハイオ州シンシナティにあり、1200戸からなる物件。800戸が空家で、抵当流れ物件になっている。
  • トランプさん親子は建設費の半分(600万ドル)で落札。プラス10万ドルの融資を団地の修理費に充てる。「自己資金を一銭も使わずにこのプロジェクトを手に入れたわけだ」※この記事を書いているときに(アップするだいぶ前)、スタバが75カ国の店舗で難民1万人雇用するという記事を読みましたが、こういうことと関連しそうっていうのは穿ちすぎ?

【管理】

  • 目標 長期間住んでくれるしっかりした借り手を探すこと
  • 現状 入居者の多くは家を傷めるような住み方をしても気にかけない&家賃を払おうとしない、督促すると夜逃げする者も。
  • 解決
    • 「トレーラー番」 トレーラーに乗って夜逃げする前に、家賃を払ってもらうため、パトロールを置く
    • 「悪質な入居者を追い出してしまうと、より質の高い借り手を誘致するため、修理にとりかかった」修理費は80万ドル
      ※ということは、400戸の家賃滞納状況を調べ、家賃を取り立てて回ったということだろうか?
    • アパートの家賃を値上げ
    • 見栄えよい外見に修理し、団地全体が清潔で管理が行き届いているように。手入れの行き届いた物件は、そうでない物件よりもはるかに高い値で売れる
    • 新聞に団地の広告を載せる
  • 結果 見学で訪れる人が増え、口コミでうわさが広まり、1年経たない間に団地は100%埋まった。※トランプさんがこの団地を買うまでの入居率は3分の1

【売却】

  • 親しい入居者のひとりから、この団地を売却したほうがよいと忠告される。この地域全体の治安が悪くなっているから。トランプさんは2日かけて周辺を見て周り、治安が悪くなってきたことを感じると、売却を決定
  • 売却額は1,200万ドル(購入額は600万ドル)
  • 契約書サイン時には、契約期間の切れる入居者の多くが契約を更新しないことを決定。トランプさんは、売買契約に、契約書の表示は、すべて契約書サイン時のものとする、という条項を入れる。通常は取引終了時が契約条件=3,4ヵ月後の取引終了時に、入居者100パーセントは保証できませんということ。さらに、先方が取引を終了させない場合には、巨額の違約金を支払うという条項を盛り込む