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Cocco Lifestyle blog

日々の「実験」について書いてます

【本】DV・虐待 加害者の実体を知る

発達

 

 

 

著者は、アメリカのDV加害者専門のカウンセラーです。

これまで、2000人のDV加害者に会い(ということは、加害者のパートナー=被害者少なくとも2000人とも会うか話をしているということでもあります)、その中で浮き彫りになってきた加害者の像です。

 

 

『DV・虐待 加害者の実体を知る』を読み進めていくうちに、『平気でうそをつく人たち』を思い出しました。

 【内容情報】(「BOOK」データベースより)
世の中には平気で人を欺いて陥れる“邪悪な人間”がいる。そして、彼らには罪悪感というものがないー精神科医でカウンセラーを務める著者が診察室で出会った、虚偽に満ちた邪悪な心をもつ人たちとの会話を再現し、その巧妙な自己正当化のための嘘の手口と強烈なナルシシズムを浮き彫りにしていく。人間の悪を初めて科学的に究明した本書は、人の心の闇に迫り、人間心理の固定概念をくつがえした大ベストセラー作品である。

 

随分前に読んだので、詳細は忘れていますが、ものすごい衝撃を受けたことを記憶しています。

『平気でうそをつく人たち』はある意味救いようのない本です。

「虚偽に満ちた邪悪な心をもつ人たち」の分析はなされているものの、その人たちに出会ったときの対処が書かれていない。

しかし、こういう人がいるのだということを知ったという意味では読んでよかった本です。

 

『DV・虐待 加害者の実体を知る』は、私たちがどういう対処をしたらよいかが書かれているという点で、救いのある本ですし、もしかしてDV・・・?とか、もしかして虐待・・・・?とかうっすら感じたことのある人は、手に取って損のない本だと思います。

 

私たちは、DVや虐待の加害者はこういう人、というありがちな像を持っています。

それらの像は、実は、加害者がこう見て欲しいというものにうっかり乗ってしまったために抱いた像であるということが分かります。

 

たとえば、DVや虐待の加害者男性は、子ども時代に母親から虐待を受けたり、以前に女性からひどい目に遭ったために、パートナーの女性に対して精神的・性的・身体的暴力を振るう、もしくは、精神疾患発達障害、依存症などでコントロールがきかなくなっている、感情が虐待という行動を起こさせる、といった像です。

 

この本で出てくる加害者男性は、むしろ、コントロールはきいていて、パートナーの女性の行動の中で、DV、虐待を加えてもいい理由を探しています。

そして、ある時、相手に暴力を加えてもいいという許可を、自分に対して出します。

そして、相手に暴力をふるいます。

 

加害者男性をDV、虐待に走らせるのは、感情の激昂によるコントロール不能ではなくて、どちらかというと周到にコントロールされた(しかしながら故意ではない)、相手に暴力を加えても良いという不健全な価値観を、罪悪感を持つことなく持ち、かつ相手に対して暴力を加えても良いという許可を走らせるというものです。

これは、著者によると(心理療法等が必要であるという意味での)心理的側面ではなくて、これまでに培われてきた習慣、思考、価値観がそうさせるのだそうです。

 

これらの男性は、最初は蜜月のような素晴らしさをパートナーにもたらしますが、関係が深まっていくうちに、次第に精神的・身体的暴力を加えるようになります。

暴力を加えられるようになったとき、パートナーの女性は、混乱し、自分が悪いのではないかと思います。それは相手の思うツボで、加害者男性は、相手を混乱させ、自分の支配下に置くことを狙っています。

また、多くの女性は、また暴力を振るわれないようにと、相手に優しくしたりしますが、それは逆効果になります。すなわち、束縛や暴力がエスカレートしていく結果になります。

 

加害者男性は、知的レベルが高かったり、社会的地位が高かったりする人も沢山いて、しかも外面がいいです。

外と内での態度がまるっきり違います。

そのため、周囲には被害者女性が悪いのだと思い込ませるようにもって行くことも容易です。

 

実際に危害を加えるようになるまでに、いくつかのサインがあります。

そのことも書いてあります。